シャツは、細部のディテールによって印象や着心地が大きく変わります。 各パーツの名称と役割を理解することで、より自分に合った1枚を選ぶことができます。
いちばん人目に触れる面。襟もとから裾まで、印象を決める要素が集まっています。
襟の土台となる部分。襟の形を美しくキープし、立体感を生み出します。
顔周りの印象を決める重要なパーツ。形や開きのバリエーションが豊富です。
ボタンを留める部分。シャツの印象を左右するデザイン要素です。
基本は左胸に付けます。丸型はやわらかく、角型はシャープな印象に。
腕を包む部分。動きやすさやシルエットを大きく左右します。
袖口の部分。形状やボタンの種類により、フォーマル度が変わります。
シャツの裾部分。タックイン・タックアウトの着こなしやすさに関わります。
見た目には分かりにくいものの、着心地と動きやすさをもっとも大きく左右する部分です。
肩から背中にかけての切り替え部分。二重構造で、シャツの重みや腕の動きによる引っ張りに耐えます。
ヨークとセンタープリーツの境目に付けた小さな輪(吊りループ)。フックやハンガーに掛けて、そのまま吊るすことができます。
背中の中央に設ける折り込み。腕の動きに伴う肩甲骨の動きに対応する余裕を生みます。
袖の上部にあたる部分。前身頃と後ろ身頃を縫い合わせたあと、袖山を縫い、そのまま脇へと縫い進めます。
背中に施す2本のつまみ縫い。ウエストをすっきり絞り、後ろ姿のシルエットを整えます。
シャツの背中側の生地部分。前身頃よりやや大きい作りは、アイロンがけがしやすく、きれいに畳めます。
袖口から肘に向かって入るスリットを覆う、剣先形の当て布。腕を通しやすくするための仕様です。
袖口の部分。腕を動かしたときに、いちばん人目に触れます。
脇裾のカーブ部分に付ける補強布。裾の擦れや引きちぎれを防ぐパッチで、丁寧な仕立ての証です。
脇線だけでは絞りの差は8cm程度が限界ですが、背中ダーツを加えると、胸やヒップのゆとりを削らずにウエストを絞ることができます。
フォーマル寄りのシャツでは控えめに、カジュアル寄りでは目立つ傾向があります。中央に一本のボックスプリーツのほか、左右に振り分ける仕様もあります。
ガゼットはイタリア語で「ムーシェ」。いちばん力のかかる脇裾を守る小さな当て布で、付いているかどうかに仕立ての丁寧さが表れます。
襟は複数のパーツからできています。名前を知っておくと、ご要望を伝えやすくなります。
羽襟の土台となる、首に直接沿う部分。芯地が入っており襟を安定させ、ノーネクタイのときの首もとの見え方も左右します。
台襟の上に付く、外側に折り返る襟本体。襟先の美しさがもっとも表れる部分です。
襟の先端のとがった部分。ここがいかに美しく整っているかに、その一着の品質が如実に表れます。
襟やカフスの内側に入れて形を保つ生地。接着タイプとフラシ芯があり、仕立ての性格を大きく左右します。
熱で表生地に貼り付けるタイプ。パリッとした張りが出て、型崩れしにくいのが特徴です。
表地に接着しない芯地。やわらかな風合いが持ち味。昔の職人は天然の糊で仮止めしてから縫っていました。
襟先に入れて襟のクタつきを防ぐ部品。袋状で着脱できるものがより高級な仕立てで、洗濯時は抜きます。
第一ボタンのホールを斜め上方に施すイタリアの仕様。台襟がくたっとしにくく、首もとにゆとりが生まれます。
高すぎると首や顎を圧迫し、スーツから出すぎてバランスが崩れます。体型に合った高さ選びが肝心です。
左右の襟先が開く角度。広いほど開放的、狭いほど閉鎖的な印象に。小柄な方は広げすぎに注意します。
ディテールを知ることで、着こなしがもっと楽しく、もっと洗練されます。